2011年8月19日金曜日

夏花とそば猪口

当ギャラリーの庭の花は、どうも遅咲きの様子。夏を代表する花、サルスベリがやっと満開になってくれました。花の色は普通よりも濃いようです。夏の暑さに耐えて一生懸命咲くこの花の姿は、毎年、私にちょっと勇気を与えてくれます。そう言えば、このサルスベリも樹齢50年。年輪を重ねた輝き・・・、ますます勇気をもらえます。

この数日間、異常な暑さでした。毎年、毎年、気温が高くなるのを体感しながら、このままいくとどうなるかとちょっとした恐怖も感じます。そういえば小学生の頃、地球の地殻変動によって、いつかハワイ島と日本列島はつながる・・・と聞いた記憶があります。子供心に「それじゃ、いつでも海外旅行なのだ」と、脳天気な事を考えたものです。まだ、日本は海外旅行が自由化になっていない、昔、昔のお話です。
さて、この暑さの中どうしてもメニューは麺類になりがちです。そこで現在、ギャラリーにあるそば猪口にもなる器をご紹介いたします。

そば猪口といえば染付け。有田焼の代名詞となっている古伊万里の絵柄を配した器は、王道をいくものです。白地に藍の文様は、涼やかにしっとり食卓を演出してくれますし、たっぷりに麺つゆを入れた様が似合います。しかも丈夫なのがいいですね。長い間使っても飽きがこないそば猪口です。
●貴祥窯作 7665円
口径78mm×高さ67mm


やはり有田の瑠璃釉の器。美しい海の青さをしみじみと思わせてくれる瑠璃釉には、不思議に引き込まれる魅力があります。真っ白な素麺や氷を浮かした冷や麦などに供すると、夏だからこその演出ができます。薬味のネギやミョウガ、錦糸卵などが映える器です。
●坂本達哉作 4700円
口径105mm×高さ70mm




粉引きの器は、何の食材にも合う重宝なものです。ご飯茶碗にもなるような大振りのこの器には、具材の多い麺類の時に最適なサイズです。たっぷり青味の野菜、鶏肉の蒸し物などを添えたザルうどんを召し上がると、その旨味も倍となるでしょう。
●新美吉昭作 5250円
口径105mm×高さ65mm




もうひとつ大振りの器は、織部ですが、内側は穏やかな表情です。この織部の特徴は薄く引かれた肌触りが、とても優雅な気持ちにさせてくれます。見た目より軽く、しっくり掌に収まる形態が、暖かみある安心感をもたせてくれます。ご飯茶碗として使うなら、玄米がしっくり合いそうですね。
●新美吉昭作 5250円
口径96mm×高さ74mm



今年は残暑が厳しいそうです。ひとつお気に入りの器でさらりと旨い麺料理を食べましょう。西日に輝くサルスベリの花を眺めながら・・・。日本の夏ですね。
器のお問い合わせはメールにてお願いします。
石仏は暑さにめげず穏やかに手を合わせます。
感謝の気持ちを忘れたくありませんね。


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